「五稜郭」と言えば、北海道函館市にある函館五稜郭をイメージしますよね。
函館を代表する観光スポットで、新政府軍と旧幕府軍との函館戦争の舞台になった場所でもあります。
そんな五稜郭ですが、実は長野県佐久市に、もう一つの五稜郭があるんです!
この記事で以下のことが分かります。
- 五稜郭とはどんなものか
- 龍岡城五稜郭の見どころ
- アクセス方法と無料駐車場情報
この記事をみて、観光計画の一つに取り入れてみてはいかがでしょうか。
Contents
五稜郭はもう一つあった!?
龍岡城五稜郭とは
龍岡城五稜郭(龍岡城)は、「続日本100名城」に選ばれており、別名「桔梗城」と呼ばれます。
規模は約2万坪で、函館五稜郭の約半分になります。
1864年に完成した函館五稜郭の3年後に建てられました。
日本で2つ目の様式城郭ですね。
上空から見ると、一部分欠けているように見えますが、きれいな星形になっています。
龍岡城五稜郭は、文久3年(1863年)三河国奥殿藩の第8代藩主、松平乗謨(まつだいらのりかた)により江戸幕府からの許可を得て、分領である信濃国佐久郡へ陣屋新築と藩庁を移転しました。
およそ4万両をかけて築城したといわれています。
4万両は現在の金額だといくらだと。。。
正確に換算はできませんが幕末の時代ではかなり暴落していますので1両辺り約1万とした場合、およそ4億円になります。
かなりの金額がかかっていますね。。。
慶応3年(1867年)には城郭が完成しましたが、明治維新後の明治5年(1872年)に龍岡城は解体されることになります。
わずか5年という短い期間でした。
その後、堀や石垣、御台所は城内に残りましたが跡地には小学校が建てられることになります。
そもそも五稜郭とは・・・
五稜郭とは、日本で初めて西洋の築城方式で築かれた城郭です。星形要塞(稜堡式城郭)とも呼びます。
五稜郭と言えば、函館五稜郭が代表的ですね。
下写真の函館五稜郭を見てみましょう。
芸術的と言わんがばかリ、すごく綺麗な星形を描いていますね。
函館五稜郭はフランスの星形要塞を参考にしたと言われています。
西洋の星形要塞も参考に観てみましょう。
下写真は、オランダ:パウルタンゲという星形要塞です。
こちらも函館に負けないくらい美しい星形を描いてますね。
ヨーロッパには多くの星形要塞が見られます。
元々はイタリアが発祥で、ヨーロッパ各地へ広まっていきました。
数としては特にオランダが多く、低地で川が多いため築城しやすかったそうです。
なぜ星の形をしているのか
星形にしている理由は、死角を無くすためです。
星形の5つ先端に大砲を設置できるようになっており、敵からの攻めから守れるようになっています。
この頃の時代は大砲が主流のため、砲撃戦に備える必要があったんですね。
西洋の築城方式を採用したことにより、日本とヨーロッパの築城方式がコラボしました。
龍岡城五稜郭の見どころ
龍岡五稜郭入口

入口付近と五稜郭周りの堀です。
堀は五稜郭の半周分だけとなり、残りは埋め尽くされています。



龍岡五稜郭内部
五稜郭のど真ん中は小学校になっています。
結構広いです。
五稜郭のど真ん中に小学校って。。。なんかセレブな感じしますね^^
外敵から身を守れそうです^^;
城内を散策する際は、小学校の中には入らないようにしましょうね。

五稜郭に入って右側には「龍岡城御台所」があるんですが、これは江戸時代末期、当時の建築物になります。
学校を建てるときに邪魔になるので移動したらしいですよ。

外観は無料で観ることができます。
内部を見学したい場合は、下記の佐久市教育委員会文化財事務所に2週間前までに予約すればよいとのことです。
長野県佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所
住所:長野県佐久市中込2913番地
電話:0267-63-5321
ホームページ:快適健康都市佐久市
また、城内には「田口招魂社」が鎮座しています。
北越戦争、日清戦争、日露戦争、大東亜戦争での英雄が祀られているとのことです。
神職さんは常駐していないため、御朱印はありません。

五稜郭であいの館
「五稜郭であいの館」は、五稜郭入口隣にあります。
鶴岡城の模型や資料が展示しており、休憩所も兼ね備えています。
ボランティアの方が常駐しておりますので、鶴岡城について気軽にいろいろ聞きましょう。
続100名城のスタンプもあります。

五稜郭であいの館
営業時間:9:30~16:00
休業日:火曜日
住所:長野県佐久市田口2975-1
問い合わせ先:0267-82-0230
五稜郭展望台
ここから龍岡五稜郭を一望できます。
見晴らしはすごくいいですよ!
2020年11月現在では、展望台までの通路が通行禁止になっているそうです。
展望台までの行く場合は通行禁止の可能性がありますので、「五稜郭であいの館」で聞きましょう。
展望台までの道は狭く、軽自動車やコンパクトカーなどの小型車でなら行けますが、それより大きい車ではキツイです。。。
未舗装の道路になり、木の枝とか落ちていたりもするので走りづらく、場所も分かりづらいため注意が必要です。
龍岡城五稜郭へのアクセス方法
車での移動
中部横断自動車道:佐久臼I.Cより車で約7分かかります。
徒歩・公共交通機関での移動
JR臼田駅から徒歩20分ほどかかります。
龍岡城五稜郭の無料駐車場
五稜郭入口付近に無料駐車場があります。
約15台ほど駐車できます。
「五稜郭であいの館」にも無料で駐車できますので、混んでいるときはそちらに停めましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
五稜郭は函館以外にも長野県にもう一つありました。
龍岡城五稜郭には堀や石垣、台所が現存していますが、中心の建築物の大広間や東通用門は別の場所に移築しているそうですよ。
「五稜郭であいの館」には模型や資料が展示されていますので、最初に立ち寄ってから五稜郭を見て周ると色々楽しめそうですね。
展望台に行く際には必ず「であいの館」の方に通行止めになっていないか確認することをおススメします。
西洋の文化を取り入れたお城を体感してみてはいかがでしょうか。
ではまた!